減災デザイン&プランニング・コンペ2022

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2022 重点テーマ

Withコロナ、災害多発…この時代をより良く生きる術

開催要旨

「減災」とは、避けることのできない災害に対し、その被害をできるだけ少なくしようとする考え方。「減災」を推進するための発案・デザインを求める当コンペは、2011 年から始め、今回11 回目となります。

東日本大震災から10 年が経ちました。阪神・淡路大震災からは27 年。この年月、日本国は、災害に強い社会を構築するための知恵や実践を蓄積する時間でもありました。しかし今、異常な気象現象の頻発化などによって、災害は私たちにとって、より身近なものとなってしまった感があります。そしてこの2 年ほどは、世界が新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の蔓延と向き合い、災害と捉えうるこの事態への対応は今後も続くと考えられます。

災害とは「私たちの日常を、突如、非日常に変える」もの。誰もがある日その時を迎える可能性があります。いざその時に、無事であるためには、日常をいかに整えておくべきかという観点で「備え」を進めることが大切です。

また、すべての人の毎日を非日常としてしまったパンデミックですが、逆に、継続するこの状態はもはや日常であるとも捉えられます。すべての人が被災者として生きるような新たな日常は、どうあるべきでしょう。そしてこの最中に次の災害が発生することにも、私たちは向き合っていかなくてはなりません…。

このような時代を生きる私たちは、今、何を学び、日常をどのように整えるべきでしょう。日常の中に「備え」を巧妙に仕掛けることでこそ、平時も、非常時も我が身の無事を維持しうるのではないでしょうか。「デザイン」はこのテーマに向き合い、意義のある成果を生み出すことができるでしょうか。頻発する災害とその対応、コロナ禍で私たち皆が受けた経験に学び、克服し、これからの備えにつなげていくために、デザインの力で貢献していければと願っています。

あなたの、アイディア、創造、探究した成果を求めます。


減災 × デザイン

「減災」とは…?災害への対策を表す「防災」に並ぶ新しい言葉として、近年使われるようになった概念です。決して抑止できない自然の猛威。しかしそこから私たちの被る被害を最小限に止めるためにできることは多様にあります。そうしたあらゆる工夫や行動を示している言葉でもあります。この考えを追求すると、自然災害は、いざ起こった時の対処ばかりでなく、日頃から私たちが普段の生活にどのようなことを取り入れておくことが効果的なのかを考えることの大切さが浮かび上がります。「減災」についての詳しくは、当ウェブサイトや一般情報でもご確認ください。


過去の開催趣旨・テーマ一覧

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    当コンペティションは芸術工学会が主催しています。

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